・―━―…葬式とは…―━―・

  • ●お葬式とは

  • 最初に葬式について考えてみましょう。2010年に「葬式いらない」「葬式は必要」という著作が出版され、葬儀のあり方に一石を投じました。
  • 葬儀は故人ができる最後の催しとであると思います。生まれてくるときには、僅かな人たちの祝福です。自ら選ぶことはできません。
  • 人の死には、生理的な死と社会的な死があります。生理的な死は遺体の処置です。
    社会的な死は、家族だけでなく故人の人生を支えてくれた多くの人への「死の通知」なのです。
  • ●新しい世界への通過儀礼 

  • 葬儀は、生理的な死、社会的な死、そして死者の霊魂を新しい世界に再生させるための通過儀礼でもあります。
  • そして、遺族をはじめとする人たちへの悲しみを、故人の死を受け止めて、諦念と決別を心の整理を行うための儀式でもあるのです。
  • ●故人が催す最後の「縁」結びの場

  • また、人の死によって疎遠であった人たちの再会を、人間関係の再生、「縁の確認」、「新しい縁」を築く場という意味合いもあるのではないでしょうか?
  • 親族の確認であったり、故人を通じた友人たちとの「縁の再生」でもあるのです。
  • <参列マナー>

  • ●不祝儀袋は中味に合わせて。

  • 不祝儀袋はいろいろありますが、目安としては、香典金額が5千円くらいまでは水引が印刷されているシンプルなものを使い、1万円以上の場合は、実物の水引がかかっているものを選びます。蓮の花の模様は仏教専用となっていますのご注意ください。
  • ●表書きは宗教ごとに違う。でも「ご霊前」は共通。

  • それぞれの宗教で表書きは以下の通りです。「御霊前」という書き方であればどの宗教でも通用しますので覚えておくと便利です。
  • 仏式の場合      御霊前・御香典・御香料
    神式の場合      御霊前・御玉串料・御神前
    キリスト式の場合  御霊前・御花料・献花料
    無宗教式の場合   御霊前
  • ●自分の名前は薄墨で。連名は3名以上は「一同+別紙」で。

  • これは「涙で墨がにじんで薄くなってしまった」、「急な知らせで墨をする時間がなかった」という意味を表しているんです。中袋などに住所を書く欄があったらそちらも記入します。
  • 連名で香典を出す際は表書きに右から目上の人になるよう、名前を並べて記入します。3名より人数が多くなる場合は「○○課一同」といった具合に記入し、
    別紙に全員の名前や金額を書き、中袋に入れます。
  • 中袋には代表者の住所。「香典返しはご無用に願います」と書き添えて上げるのも親切ですね。
  • ●包む金額の相場は?

  • 包む金額の相場ですが、故人との付き合いの深さによって判断します。
  • 一般的には5千円からで、友人や知人の場合は1万円が目安です。
    (両親の場合は5万円~10万円、兄弟の場合は3万円~5万円)
  • 基本的にはお札の枚数は奇数で。
    仕事関係の場合は、一度社内で相談すると良いでしょう。
  • 包む紙幣は新券はNG。前々から準備していた、という意味になってしまいますから。
    袋に入れたら、先に下側を折リ、次に上の折りを重ねます。
    (慶事のとは逆です)
  • ●香典を預かった場合の受付、まず自分の名前を記入して。

  • また上司や他の人の香典を預かった場合ですが、受付ではまず自分の名前、住所を記入し香典を渡し、その後、預かってきた人の連絡先(名刺などを添えると良い)を添えて、香典を預かった旨を伝え渡します。
  • ●服装の基本はブラックフォーマル。お通夜は地味な平服も可。

  • 2日目の告別式にも参列するが、取り急ぎ、外出先からお通夜にも参列される方は 男性の場合、靴下とネクタイだけ黒(できるだけ無地)にすれば 失礼ではありません。
  • ただし、派手な色のシャツは白に着替えてください。
  • 女性の場合は黒または地味な色のワンピースやスーツでいいでしょう。
  • 告別式では、男性はブラックスーツ、
  • 女性の場合は黒いスーツ・アンサンブル・ワンピースです。
  • ただし、極力肌の露出を避けるのがマナーですから、 襟元が詰まっており、ひざが隠れるまたはそれより 長いスカート丈のデザインを選んでください。
  • ストッキングも黒を着用します。
  • お子さんは、地味な服装であればよく、靴もスニーカー等でかまいません。
  • 赤ちゃんは、赤以外の色の服であれば大丈夫です。
  • ●小物でマナー違反にしないために

  • 靴やカバン・バックやコート! 小物一つで残念な身だしなみにならないようチェックされてください!
  • 基本は「光沢や装飾の少ない、黒いもの」です。
  • 逆に避けたい素材やものは以下の通りです
  • ×スェード、毛皮のコートやバック類・・・・皮素材は「殺生」を意味するので 避けましょう。
  • ×エナメル素材のバック・靴
  • ×派手なバックル・金具類のついている靴・カバン・バック
  • ×派手なカフスボタン・時計
  • ×ミュール・サンダル
  • ×アクセサリー、アクセサリータイプの時計や髪留めなど、装飾的なもの
  • ×2連のパールネックレス(「重なる」ので×。1連は涙を表すのでOK。)
  • △結婚指輪(ただし、石は手のひら側にまわしておきます)
  • ×派手なマニキュア
  • ★喪服を作ると縁起がよくない

  • ・・と思っている方もいるかも知れませんが、 そんなことはありません。
  • ●参列セット(喪服・バック・靴)は揃えておくのが大人のマナーです。

  • できればお数珠・ふくさもあると安心ですよ。
  • そのほか、参列マナーの詳細についてはこちら
    http://ameblo.jp/arai-azuma/entry-10772499125.html