★★★ エンディングノート★★★

  • どれだけ財産を持っていても、また何億円もの負債がある人も
    「死」の前では平等です。

    どのような人生を過ごしたにせよ残すことの出来ることは、
    その人が生きた軌跡と死後に遺された家族や
    友人・知人たちへの心配りができるかに尽きます。
  • 「終わりよければすべてよし」人が最後に直面する現実は、
    「死」というゴールなのです。
  • 漠然とは考えていることが自分だけでなく、家族にも
    襲い掛かってくるのです。
  • 幸いに事故死や心筋梗塞などで世を去ることができればよいと
    考える人たちは「ピンピンコロリ」を願ってポックリ寺などに
    参詣したりして祈願しています。
  • 「より良く生きることは、より良く死ぬこと」なのです。
    そのために遺された人のことを思い、生前に整理して
    書き残しておくのがエンディングノートです。
  • 市販されている「エンディングノート」を購入されても
    書き残してもよいですし、大学ノートの表紙に「エンディングノート」
    とタイトルを書いて記することでもよいです。
  • ●.延命治療

  • これは認知症などが進行したり、植物人間といわれる状態に
    なったときに家族が一番もめることです。

    そのような状態になったときには、病人となったあなたには、
    延命治療に関する意思決定が出来るだけの能力はありません。

    お医者さんにも意思決定できません。
    あくまでも家族の同意が必要だからです。
  • (延命治療を望むか/望まないか)の意思を書き残して下さい。  TOPに戻る
  • ●.生きた軌跡~自分史の作成

  • 「より良く生きる」ためには、あなたの生きてきた軌跡を
    振り返ってみましょう。

    これは「自分史」でもあります。履歴書ではなく、自分がこれまで
    生かされたことを考えて、感謝したい人とその行為について
    書くことをお薦めします。

    そのことによって、あなたの心は整理でき、これから
    生きていくのに何が大切なのかが心に浮かんでくると思います。
  • (1)ご両親のこと
    (2)子供時代の友達、遊び、風景など
    (3)中学・高校時代の出来事(楽しかったと、辛かったこと、
    感動したことなど)
    (4)青年期
    (5)中年期以降
  • そして、これらのことに対して抱いた感情を考えてください。
    憎しみ、恨み、嫉妬、不満などを抱いたこと、逆に思いやり、
    優しさ、信頼、いたわり、勇気、親切、感謝、慈しみなどを
    感じたことを整理してみて下さい。
  • 心の中には、これまでの人生での思いが記憶されています。
    それを整理することで、残されたことが浮かび上がります。   TOPに戻る
  • ●やり残したこと

  • もし、あなたの余命が3ヵ月しかないとしたらどうしたいのか?
    何をやりたいか、やり残したことはないのか、
    それらを限られた時間でできることに限定して考えてください。
  • 若い頃やりたかったけれどできなかったこと、欲しかったモノ、
    会いたい人、旅行先などを書いて下さい。
  • そして、具体的にいつまでに実行するのか、を考えてみて下さい。
  • (1)家族へのメッセージ
    (2)友人へのメッセージ
    (3)仕事上での連絡等
    (4)ペットについて
    (5)自分に対して
  • それぞれの項目ごとに「思い残していること」「いつまでに実行する」
    「誰と」「どこへ」「どこで」などを具体的に記入しましょう。
  •  例){死ぬ時に後悔すること25}によると次のようなことが
    挙げられております。
  • ・健康を大切にしなかった
    ・たばこやめなかったこと
    ・生前の意思を示さなかったこと
    ・治療の意味を失ってしまったこと
    ・自分のやりたいことをやらなかった
    ・夢を叶えられなかったこと
    ・悪事に手を染めたこと
    ・感情に振り回された一生を送ったこと
    ・他人に優しくしなかったこと
    ・自分が一番と信じて疑わなかったこと
    ・遺産を決めなかったこと
    ・自分の葬儀を決めなかったこと
    ・故郷に帰らなかったこと
    ・美味しいものを食べておかなかったこと
    ・仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
    ・行きたい場所に旅行しなかったこと
    ・会いたい人に会っておかなかったこと
    ・記憶に残る恋愛をしなかったこと
    ・結婚をしなかったこと
    ・子供を育てなかったこと
    ・子供を結婚させなかったこと
    ・自分の生きた証を残さなかったこと
    ・生と死問題を乗り越えられなかったこと
    ・神仏の教えを知らなかったこと
    ・愛する人に「ありがとう」と伝えられなかったこと          TOPに戻る
  • ●モノの整理そして財産目録の作成

  • 心の整理が終わったら、身辺のモノの整理をしましょう。
    どうしても残したいモノを3つだけ書いて下さい。
       例)貴金属、家、車、衣服、手紙、写真など
  • (1)目に見ないものの整理
    モノや人、コトではなく言葉です。3つだけ選んで下さい。
    例)愛、感謝、信頼、友情、正義、
    恩、調和、思いやり、やさしさ等。
  • (2)一つだけに整理
    これまでのやり残した、大切なモノ、大切にしている言葉の中から
    一つだけ選んでください。
    それがあなたの最も大切なものなのです。

    これで心の整理がついたと思います。
    残された時間は、その一番大切にして
    いるものを考えて生きましょう。
  • (3).財産目録の作成
  • これは相続との関わりです。
    不動産、株券、預金、各種保険、車、貴金属、
    絵画、骨董品などわかるものだけを上げてリストを
    作成してください。                             TOPに戻る
  • ●.遺言書の作成

  • 遺言書というと高齢者が作成するというイメージを持つ人
    が多いと思います。

    相続を専門とする林行政書士は、生命保険に入ったときに
    遺言書を作成することを勧めています。
    http://ameblo.jp/magokoroyuigon/
  • 理由は、人の寿命は誰にもわからないこと、そして相続で
    問題が起きる可能性があることを挙げています。

    子供のいない夫婦でご主人が亡くなった場合、相続の権利は、
    奥さんと旦那のご両親に発生します。

    もし、ご主人のご両親が亡くなっていた場合は、
    ご主人の兄弟に権利が生じます。日常で会うことの少ない、
    その兄弟たちが権利を主張することでトラブルとなる
    ケースがあるからです。

    自分の死後のことを考えて生命保険に入るのならば、
    遺言書を作成しておくことが遺された人たちへの思いやり
    ではないでしょうか?
  • (1)遺言書の内容
  •  大きく分けると下記のようになります。
  • ・財産の相続
    ・子供の認知
    ・財産の寄贈
    ・お墓、お葬式等
    ・ペットのこと
    ・装飾品などの形見分け
  • (2)遺言書作成のポイント
  • まずは次の2つのリストを作成してください。
  • ・大切な人のリスト作成
    ・財産目録の作成
  • 「大切な人のリスト作成」は、あなたにとっての親族以外の人、
    つまり財産を残したい人を考えるためのものです。
  • 介護を親身にしてくれた人、恩義を感じている人などの個人から、
    あなたが活動に関わっている団体や友人たちも対象にしてください。
  • 法律上は親族に相続の権利があることは前に述べたとおりですが、
    血縁関係のない人たちに例え少しであっても遺すことは認められておりません。
  • ただし、遺言書に記載してあれば、財産を遺すことは可能となります。
  • 詳しいことはここをクリック 
     http://ameblo.jp/magokoroyuigon/                 TOPに戻る
  • ●葬儀

  • 最初に葬式について考えてみましょう。
    2010年に「葬式いらない」「葬式は必要」という著作が出版され、
    葬儀のあり方に一石を投じました。

    葬儀は自らができる最後の催しとであると思います。
    生まれてくるときには、僅かな人たちの祝福です。
    自ら選ぶことはできません。
  • 人の死には、生理的な死と社会的な死があります。
    生理的な死は遺体の処置です。社会的な死は、
    家族だけでなく故人の人生を支えてくれた
    多くの人への「死の通知」なのです。
  • 葬儀は、生理的な死、社会的な死、そして死者の霊魂を
    新しい世界に再生させるための通過儀礼でもあります。

    そして、遺族をはじめとする人たちへの悲しみを、
    故人の死を受け止めて、諦念と決別を
    心の整理を行うための儀式でもあるのです。
  • また、人の死によって疎遠であった人たちの再会を、
    人間関係の再生、縁の確認、新しい縁を築く場という
    意味合いもあるのではないでしょうか?

    親族の確認であったり、故人を通じた友人たちとの
    縁の再生でもあるのです。
  • (1)生前に書き残すこと
  • ・喪主
    ・葬儀宗教(仏式、神式、キリスト教式、その他)
    ・葬儀会場(自宅、寺院、斎場)
    ・葬儀形式(家族葬、一般的な葬式、
    ・社葬、直葬、もしくは葬式なし)
    ・葬儀費用
    ・生前契約の有無
    ・遺影写真
    ・連絡して欲しい人のリスト
    ・棺に入れて欲しいモノ(写真、本、花、他)
  • (2)その他
  • ・葬儀で望むこと(流して欲しい音楽、祭壇の飾りつけ、メッセージ)
    ・葬儀委員長
    ・流して欲しいメッセージ
    ・その他                                      TOPに戻る
  • ●.お墓

  • ・最後にあなたの入りたいお墓はありますか。
    ・お墓がない場合、家族への希望することはありますか。
    ・新しくお墓を購入、永代供養、合葬墓、お墓には入らないなど。
    ・お墓がなく、あなたが希望することもない場合は、
    家族に任せてもよいですか。
      例えば、散骨などの方法を選択してもよいですか。
  • 以上のことをお考えになられて希望、要望を書いてみて下さい。  TOPに戻る
  • ●.遺品整理

  •  故人の遺品整理は、通常は家族が行うものです。
    故人の愛用した衣類、家具、文房具、蔵書、各種コレクション、
    日記、写真、PC、食器など多くの品々があります。

    今は、遺品整理業の専門業者が片付けてくれます。
  • しかし、故人のプライバシーに関するPCデータや携帯電話
    などは、どのようにして欲しいか、ここで明らかにすることも必要です。
  • (1)遺品継承
    仏壇などは、長男が亡くなった時には、次男が継承します。
    ただ、残った親がなくなり、子供は女性しかいない場合や
    親と子供の宗教が異なる場合など、
    あらかじめ決めおくことをお薦めします。
  • (2)形見分け
    女性の場合、和服、洋服、指輪、ファッション小物、食器、
    バッグ、靴などもし、要望がありましたら、何を誰に形見分け
    するという書面を残されることもあります。

    両親が亡くなった一人暮らしの女性などでは、下着類などを
    含め男性に触れられたくはないものを処理する人を
    頼める人を書いておくことも考えられましょう。
  • 形見分けは、故人の思いを託すことでもあり、形見となった
    品々も大切に扱われることを望んでいると思います。
  • (3)寄贈品

    趣味で集めた蒐集品の処理についても、家族で興味ある人が
    よいですが、必ずしもあなたの蒐集品の価値
    を認めるとは限りません。
  •  ・同じ趣味の友達に贈呈する、専門展示を行っている
    施設への寄贈、蔵書ならば図書館への
    寄贈などが考えられましょう。

    捨てられればただのゴミとなってしまう価値のある
    品々を認めてくれる人や施設に遺せば、
    あなたの気持ちが伝われるのではないでしょうか。
  • (4)写真
  • 故人の遺品整理で遺族が意外と困るのが、写真です。
  •   ★気に入った写真だけを選別しておくこと
  • 写真は家族だけでなく、あなたがこれまで生きてきた
    人間関係が写し出されています。

    家族だけでなく、友人たちも見る可能性があります。
    また、まだ生まれていない子孫が見ることも考えられます。
    遺影だけでなく、生前の姿を子孫が望んでいるかもしれません。  TOPに戻る
  • ●プライバシー整理(PCデータ、携帯電話等)

  •  プライバシーに関わる問題として通信機器などの処理を
    どうするか、ということも考えて書き残して
    おくことをお勧めします。
  •  ・PCのデータに遺言書が入力されている
    場合などは書き残しましょう。

    遺言書は公証人役場に届け出ないと
    法的には効力がありません。それは相続に関わる
    財産分与の問題が大きく、遺言書を正式に作成して、
    スキャンニングされてデータとして保存しており、
    そのことを家族には知らせていなかったり、
    家族が動揺していて忘れていることも考えられます。
  •  また、パスワードの設定などをしている場合は、
    書き残しておきましょう。
  •  ・ブログ、ホームページのデータ
    生前に作成した文章、ブログ、ホームページなどの
    データについても、処理をどのようにしたいのか、
    その場合に必要なパスワードなどについても同様です。
  •  
  •  ・携帯電話の交信記録及び電話番号は、誰に管理を
    依頼するのか、明確にしておく必要性があります。

    死亡のお知らせをするには、大切なデータが
    入っているからです。可能ならば、死亡通知のリストに
    携帯番号を書き残しておけばよいとは思います。

    また、携帯で撮影した写真の処理についても誰に依頼し、
    どうして欲しいのかを記しておくことがよいでしょう。          TOPに戻る
  • 家系図

  • 自分のルーツを知りたいという人は少ないかもしれませんが、
    子孫においては、知りたいと思う人たちがいるかもしれません。
  • すべての人は、祖先があってこの世に存在するのです。
    もし、あなたが家系図を持っていないのならば、
    知る範囲で書き残しておくこともよいでしょう。              TOPに戻る